パイロットの世界で唯一のノック式万年筆キャップレス

万年筆を日常的に使っている方っています?

私は2本持っていますが、外出先ではもっぱらボールペン。ササッとメモを取りたいので、キャップの付け外しが面倒な万年筆ではなぁ・・・とあまり使っていません。

ところが、万年筆にもノック式があることを先日知りました。

1963年発売の「Capless(キャップレス)」は世界で唯一のノック式万年筆

このキャップレスという万年筆を教えてくれたのは弟。初めて1万円も出して筆記具を買ったけど、その万年筆が良かった!というので、いろいろ触らせてもらいました。

万年筆を愛する人たちの記事

調べてみるとかなり人気のシリーズらしい「パイロットのキャップレス」。万年筆愛好家の書いたキャップレスの記事は書き味やペン先に重点を置いたものが多くてさすが!とても勉強になりました。
たかが筆記具ではなく、小さなボディの中に数多くの技術が込められた精密製品・万年筆。奥が深いです。

文具で楽しいひととき::その111 「スリムになったキャプレス」 パイロット キャップレス デシモ 15,750円

キャップレスの見た目は普通の万年筆と同じ

パイロットのキャップレスの見た目

キャップレスをジャケットの胸ポケットに挿しました。普通の万年筆と同じ見た目です。

ノック式なのに、ノック部分が一番上にありません。言われないと気づきませんが、これもキャップレスの特徴だと思いました。

キャップレスと普通の万年筆の違いは動画で

キャップレスと普通の万年筆の違いはまず動画で見てください。

特徴:ノック部分が下についている

ペン先を出すためのノック部分が下についています。ボールペンなんかでは普通上についていますよね。この配置、実はキャップ式の万年筆と同じようにペン先が上を向くような配置です。

インクが垂れないの?

インクが上を向いていても、ペン先に残ったインクが垂れないのか心配ですね。ジャケットやバッグが汚れてしまっては大変。

この点、キャップレスのペン先が収まっている穴の中にちゃんと蓋があって、塞がれているそうです。だからインクが垂れてくる心配ありません♪

ペン先のインクが乾いてしまわないの?

万年筆のキャップはペン先のインクが乾くのを防ぐ役目をもっているそうです。ペン先のインクが乾くと目詰まりを起こすからそれを防ぐためとか。この記事を書くまで全然知らなかったー。

それじゃ、キャップの無いキャップレスはペン先のインクが乾いちゃうの?と気になります。だけど、キャップレスのペン先の収納部には蓋があるから大丈夫。インクが乾かないようになってます。

万年筆のペン先はメンテナンスしよう

万年筆のペン先はぬるま湯につけてメンテナンスしています。ペン先に乾いて固まったインクや油分が落ちてサラサラと滑るような書き味が復活します。

違い:クリップを握る

キャップレスはその構造上、クリップ部分を握ります。これが普通の万年筆やノック式ボールペンと違うところであり、私のお気に入りポイントです。

クリップを握る、と聞くと書きにくいやん!と思いますよね。ところが不思議。キャップレスはクリップを握れることで逆に書きやすかったんです。

パイロットのキャップレスのクリップのアップ パイロットのキャップレスを握ったところ

実際にキャップレスを使うと、親指と人差し指がクリップのくびれにピタッとはまります(写真・右)。クリップと本体の段差を両指で握ることになるので、普通の万年筆より指に力が入りやすくて安定しました。

私は小指が短く、ペンを安定して握れない事を悩んでいるので、この安定感にとても魅力を感じました。

書き味は普通

パイロットのキャップレスのペン先

ペン先が短めで、書き味が硬そうな印象があります。でも実際のペン先はもっと長く、ただほとんどが隠れていて見えないだけです。だから書き味は普通の万年筆と同じでした(書き味に詳しくないのでこれ以上レビューできません。すみません^^;)。
※私と弟の指紋が・・・^^;

パイロットのノック式万年筆「キャップレス」

パイロットの世界で唯一のノック式万年筆キャップレス
価格 :
10,5007,350円~
送料 :
無料が多い
お店 :
楽天市場の取り扱い一覧
●キャップレスはペン先・本体の材質によって数種類あります。本記事で紹介したものはFCN-1MRで、一番手ごろな商品。FCN-1MRのペン先は特殊合金、ペン種はF(細字)・M(中字)の2種類です。