建具や椅子のデザイナーである友人に同行し行った家具の産地・旭川で毎年6月に行われる家具展のお話。今年から「旭川デザインウィーク(ASAHIKAWA DESIGN WEEK)」という名に改められたイベントで、より多くの人が参加し体験できるものにしたいという主催者の強い意志を感じるイベントでした。

旭川家具産地展が、第61回目から「旭川デザインウィーク2015(ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2015)」へ

高校生の頃、大阪の阪神百貨店で見た「北海道民芸家具」の机を好きになり、その時に北海道と家具が私の中でつながりを持ちはじめたのを覚えています。あれから24年。私が家具の街・旭川の住民になっているとは・・・。
※北海道民芸家具は、クラレインテリア株式会社という大阪の家具メーカー(2009年に解散)が立ち上げたブランドで、現在は岐阜県の飛騨産業株式会社が引き継いでいます。

という余談はさておき、北海道旭川市は良質な家具の産地として知られおり、毎年6月に旭川家具産地展という”卸見本市”をずっと開催してきたそうです。それが今年から旭川デザインウィーク2015(ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2015)という新しい名前で開催されることになりました。

私は友人に同行する形で、家具デザイナーや職人、バイヤーさん向けのイベント日に旭川デザインウィークに行ってきました。


入口脇にディスプレイされていた「君の椅子プロジェクト」の椅子たち。「君の椅子」は、プロジェクトに賛同した北海道東川町、剣淵町、愛別町、東神楽町、中川町から町内で生まれるすべての子どもたちに贈呈されます。


デザイン専門学校の学生さんたちやバイヤーさんと思しきスーツ姿の方々など多くの人が朝早くから、旭川家具センターに来ていました。

昨年は3年に一度の国際イベントIFDA(いふだ、と読む。international funiture design in Asahikawaの略)が行われ、いつもならIFDAの翌年は静かなイベントになるのだけれど、今年の旭川家具産地展改め旭川デザインウィーク2015(ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2015)はある大手メーカーでは過去最高の来場者数になる見込みというほど盛り上がっているそうです(会場内よりも工房や工場がアツそう)。

というのも、名称や企画を新たにした理由が、卸向けの見本市という色合いを払しょくし、一般の人も含めてたくさんのひとが関心を持てるイベントすることだから。後述する、一般向けのイベント日(土日)の企画も新しくなったようですし、旭川市の管理する買物公園通りにイベントフラッグが上がったのも今年が初めてだったそうで、見えないところで関係者の方が奔走されてきたことが形になった初めての「旭川デザインウィーク」なんだな、と。

私は家具職人もデザイナーでもありませんが、たまたま縁あって今日、イベント参加することができ、そこで何人かの方から貴重なお話を聞かせていただくことができました。話したいことがある。それはイベントを作り上げてきた方々の胸の内に燃えるものがあるからだと感じました。

旭川家具の赤ちゃん用のベッド
旭川空港(たぶん2Fの出発ロビー)に設置されたと北海道新聞で見た気がする、赤ちゃん用のベッド。

明日6月27日(土)と28日(日)は一般向けのイベント日。
旭川の食材で作ったお弁当

地元食材を使ったオシャレなお弁当「BENTO」の販売や「モクモクフェスタ」もあります。

永山までいけない・・・という人は、JR旭川駅近くのデザインギャラリー(宮下通11丁目 蔵囲夢内)で10時から、建築家の藤本壮介さんのトークイベントが行われますよ。藤本壮介さんは、3枚目の写真に写っている天井からつるされた木々を使った場内デザインをされた方(と思う)です。

今日訪問したカンディハウスコサインの話はまた後ほど。

旭川と家具に関する備忘録リンク

最後のリンクはカンディハウスとコサインさんの関係をメモする代わりに貼り付け。