*この記事は、携帯からの投稿後、パソコンで文章を手直ししています。11/16 午後11時40分以降は、新しい文章です。
所用でとある高台の駐車場にいます。愛車で時間つぶしに手にしているのは、石原慎太郎が亡き弟・石原裕次郎について書いた「弟」。バックミュージックにはコブクロの最新アルバム。フロントガラス越しに見える空は、「弟」の表紙同様に、すばらしい快晴です。
「弟」は、1999/06に出版された石原慎太郎(現・東京都知事)の著作。
私は石原慎太郎さんや石原裕次郎にまったく興味がなく、石原慎太郎さんのことは、うるさいおっさんやな。何言ってるんやろう??とたまに思いつつ、他方で、どれだけ批判されようと自分の意見を言葉にできる姿勢だけは見習いたいなと思ってました。
だから石原慎太郎さんの本を読むのは、これが始めて。中古本屋さんでね、駄菓子か!?という値段でまとめ売りされていたので、買っただけの不誠実な読者です(;^_^A
初めて読む石原慎太郎さんの本は、思いのほか心地好さを感じました。自身の、決して表に出すことのない心のうちがポロポロと書かれていて、妙な共感を抱き、今まで彼に対して抱いていたイメージはなんだったんだろうと思ってきました。
正直いままで彼をよく思っていなかったのですが、それが根拠のないものに思え、この本を読むきっかけをくれた、この本を○○円で投げ売ってくれていた中古本屋に感謝心がわいてきたりしました。
もっとも、いつも以上にこの本が心地好く感じられるのは、愛車で聞くコブクロの音楽とフロントガラス越しに広々と広がる秋空のせいかもしれない。
そんなふうに思うと、やはり自分は雰囲気に流されやすい性格だと妙に納得してしまいます(*^_^*)
石原慎太郎さんの文章は、一文が長く、しかも言葉一言一言でたくさんの事を表現しているので、とても読み応えがあります。いつもなら、35時間ほどで読める文章量だと思うのですが、「弟」はもうすでにその時間を越えています。
これだけ重い言葉と文章に触れると、文学って面白い世界だなと関心が湧き、たまには文学を読んでみたいなという気になってきます。が、まずは「弟」。あと半分以上残っています。
この本を読んでいると、自分が幼かったころの弟との出来事を考えて懐かしい気持ちになります。弟の事を思いのほか何も見ていなかった、という言葉は兄・姉にしか分からないことかもしれないな、と頷きながら、逆に弟がいかに姉である自分を見ていたかを思い出し、兄弟がいてよかったな、と思いました。
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