食品添加物

実家においてあったので、食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 (安部 司・著)を読みました。

この本を読んでいない人に、問題です(;^_^

牛のクズ肉を、安い廃鶏のミンチ肉と組織状大豆たんぱくで増量し、2030種類の食品添加物を加えて出来た食べ物は何でしょう?

答えは、ミートボール。
レトルトパウチの、あのミートボールです。

自宅で一から作るミートボールと、味も食感も全く違うのに、なぜか好きになってしまう味。その裏側には、こんな製造過程があったんですね。

3日前、スパゲッティカルボナーラを作ろうと、ブロックベーコンを買いました。180gで399円。酸味料、発色剤ほかの食品添加物を使って味や見た目を調整してあるベーコンです。

厚めに切って、オリーブオイルでじっくり炒めて香りを出す、、、はずでしたが、お店で食べるカルボナーラのようなベーコンの風味が出ない。これが食品添加物を使っていないベーコンとの違いだと感じました。

「食品の裏側 」で、著者の阿部さんはこういっています(要旨です)。

食品添加物がすべてダメで、絶対食べるなと硬直的な意見を言うつもりはない。

食品添加物を使って、高級な食品を安価に提供することができることは素晴らしい努力だし、
食品添加物のおかげで通常では保存できない長期の保存が可能になる。
忙しい朝に、お弁当を作る手助けだってできる。

だから、食品添加物のよい面を認めつつ
他方でそのデメリット(健康への影響など)も意識して食品を選んで欲しい。

現在の暮しの中で、食品添加物を使わないものだけを口にすることはとても難しいです。
理由は、お金と時間。

昔ながらのベーコンやかまぼこを製造販売している会社がありますが、
それらはスーパーで手に入るベーコンやかまぼこの何倍もの値段がします。
節約生活の私が、毎日の食卓に使える食品ではありません。

では豚肉を買ってきて、いちから手作りする?
今度は時間がありません。

だから食品添加物を口に入れることは避けられないと思います。

でも、外食を一回控えて、
食品添加剤無添加の食品を買うことはできるかもしれない。
簡単にできるものなら、時間のあるときに手作りすることができるかもしれない。

この本は、こんな風に、
食品添加物と自分の関係をバランスよく見直すきっかけを与えてくれます。

ぜったい口するなと、非現実的なことを押し付けない本。
自分で、食品添加物との関係を見直すきっかけをくれる本。

ありそうで無かった一冊です。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 (安部 司・著)