最近、ちょこちょこ本屋さんに立ち寄ります。
時間つぶしのはずなのに、気がつくと1冊2冊と手にとってレジへ。お小遣いの財布の紐がゆるゆるです。
一昨日もふらりと本屋さんに立ち寄りました。今週はこれで2度目の本屋さん。自然と足が向くということは、体が本を求めているということでしょう。その気持ちに抗(あらが)わずに本屋さんを楽しんできました。
ちょうどその日の朝のNHK総合で"静かに人気"と紹介されていた詩集「求めない(加島祥造・著)」が目にとまりました。テレビで紹介されていたから目にとまるところにディスプレイされたのかな?などと考えつつペラペラ立ち読み。
著書の加島祥造という名前は初めて聞いたので、プロフィール欄をチェック。著者のプロフィールは、本の表表紙の裏か裏表紙の裏(わかりにくい日本語だ【2007.10.14 ↓↓画像追加】)あたりに載っています。
« 画像 »加島祥造さんは、1923年生まれの方だそうで写真の姿は白髪に白ヒゲでした。「求めない」という本を単なるストイックな内容の詩集と思っていた私は、著者は40†50歳ぐらいのひとだと勝手に思ってました。だから著者がおじいさんだったことに驚きました。意外(思い込んでいただけなのに?)。
タイトル↑↑↑が意味不明すね。私は「求めない」の内容を、ストイックなものだと思っていたので、「はじめに」を読んで二度目の意外感を味わったということです(一度目は著者のイメージ)。
「人ってさ、どうしたって求めるものじゃない?
それなのに『求めるな』なんていう人や本はダメだよ。
自分の本心に蓋をする事になって、
けっきょく役に立たないことがほとんど。
大切なことはさ、
『求めなくたって幸せは幸せなんだけど、でもやっぱり求めちゃうよね』
って本心を語ることなんだと思うのよ。」
と勝手な想像だけをもとにして「求めない」を批評していた朝の食卓(あ、引かないで!)。
加島祥造さんは、「求めない」の冒頭で私のような直感⇒思い込み⇒勘違いヤローにちゃんと断りを入れてくれました。
« 画像 »「人間は求めるものだ」と。
ビンゴ。この本は買いました。「誤解してゴメン」というお詫びの気持ちではなく"体が求めたから"買いました。
この詩集、人によって、読むタイミングによって、色々な受け止め方ができると思います。私は、金曜日の午前中にふと開いたページでフッと力が抜けました。なんて書いてあったかは内緒(+著作権問題。写真で内容載せてるのに。)。
たまたま開いたページなのにね、不思議でした。「ああそうだよね、加島さん」とか思ったりしました。
たまたま朝にテレビで話題を耳にして、たまたまふらりと本屋さんに立ち寄って、たまたまその本が目にとまって、その本を買ってしまう。
偶然の積み重なりと片付けることはできますが、私が求めていたからテレビの音が耳に入り、私が求めていたから本屋へ足が向き、私が求めていたからその本が目にとまったと考えることもできます。
私が求めていたからその本を手にした、と思うと、本屋さんにはそのときの自分の気持ちが落ちているって言えますよね。なんか、本屋さんって楽しい。
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