かもめ食堂のDVDを見ました。静かで美しい映画で、とても癒されたました。
かもめ食堂は、フィンランドのヘルシンキにある日本食堂かもめ食堂を中心に個性的な登場人物が交流する様子を描いた映画。
日常にちょっと疲れて肩を落とす人たちと「・・・。いいですよ^^」が口癖のサチエ(かもめ食堂の経営者:小林聡美・演)の静かな交流が淡々と続く物語です。
ストーリー展開はとても静かです。シンプルで美しい食堂風景に不思議と心が休憩できる映画でした。
ミドリ(日本人旅行者:片桐はいり・演)がサチエの炊いたご飯に涙するシーン。私もジーンと涙ぐみました。炊きたてのご飯がホッとすることを改めて感じたシーンです。
ご飯の温もりと優しい甘さに体の緊張がほぐれ、どこかにせき止められていた涙がじわっとにじむような体験って何度もあって、まるで自分を見ているようでした。
手のアップで表現される料理シーンは小気味良かったです。背筋を伸ばしててきぱき料理するサチエの姿は、それでいてどこか自然体で、私は魅了されました。
ぱっぱと動くこと≠力んで頑張ること、というのかな。自然体でやれば大丈夫なんだよ、と肩をポンとたたかれた気分になり、かもめ食堂を見てからは肩の力を抜いて家事しようと思いました。
かもめ食堂に配置された北欧家具や雑貨、シナモンロール、コーヒーとおにぎりなどのお料理はどれもハイセンス。白夜(びゃくや)の時期の夜の風景はとても明るく、森のシーンは日本と空気の色が違うというか・・・幻想的です。シーズン設定なので、暗い陰惨とした雰囲気は一切ありません。(←記事投稿5/24 20時頃にもう一度見ました。"キラキラと輝く瞳"でわら人形に釘を打つシーンがあったので訂正します^^;)
カーテン越しに夜も差し込む太陽の光。太陽の光を反射する樹木と緑の豊かさ。人通りの少ないヘルシンキの町の静けさ。どのシーンを思い出しても静かで美しくとてもリラックスできました。
ああ、また見よう。そう思う映画でした。
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