旭川デザインウィーク2015でcosine(コサイン)にも立ち寄ったので、その話も少し。子供に贈りたいと思った残り木で作ったスティック積木に一目ぼれしたのでした。
cosine(コサイン)で出会った積木

cosine(コサイン)は、旭川で木の生活道具を作るメーカー

コサイン(いつも「cosine」を見て何て読むんだっけ?と迷うのでコサインと書きます)は、旭川家具や雑貨のメーカー。木に感謝して、確かな技術でずっと使えるものをつくり、使い続けるためのサポートをすることを大事にしている会社です(参考:cosine木の生活道具2015)。

経済産業省がデザイン政策の成功例として紹介していて、必要とされるものを、必要とする人たちに届く形でつくり流通させていくことを徹底的に計画しているとか。興味のある方は経産省の資料PDFをご覧ください。私、まだ途中までしか読めていませんが。

コサインの家具や雑貨のテイストは、いわゆるナチュラル系。角がなくコロンとした形が多いので優しい感じです。
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スタイルストア「cosine/ドレスラック メープル材」

工場がカンディハウスの斜め向かいにあります。カンディハウスのショールームでもコサインの家具が見られますが、訪れるときはぜひ両者一緒に^^

木を触る。種類ごとに肌触りや重さ、やわらかさが違うことを遊びながら感じられる。

さて、冒頭の写真に写っている商品。エッジを落とされた丸くて短い木が数個セットになった「スティック積木」です。単発商品で、なおかつ写真の商品が最後の一つということだったので、オンラインショップで買うことはもちろん、店頭でももう無いかもしれません。ごめんなさい。スティック積木については製品の紹介というよりも、木を触ることの大切さを実感したので、どうしてもそのことを記事に書きたかったという想いが先にありまして。

というのは、昨年の旭川家具のイベントで家具の材料として使われる木の解説パネルと実物の木の展示を見たことがあるのです。また旭川市内では、旭川を代表する作家・三浦綾子さんの記念館がある見本林などいろいろな場所で様々な樹を見られます。だけど、家具を選ぶ、家の材料を選ぶとなったときにどの木を選ぶかを判断できるほどに木のことを知らないし、きっとどれだけ情報を目で眺めても知ることができないと感じていました。

スティック積木を手に取ったとき、一部の積木に「サクラ」「ナラ」「メープル」「ウォルナット」と木の名前が刻まれているのですが、その木の種類を見ながら同時に手が木の重さや肌触りや柔らかさを感じた時に、「ああ、木を知るってこういうことだ」と思ったんです。ちいさな感動でした。
cosine(コサイン)で出会った積木

家具や雑貨などの製品づくりの過程でできてしまう端材。コサインは「5つの約束」の第一に「材料に感謝します」という姿勢を掲げ「短材も木っ端も使い切る工夫をします」と宣言しています。

この積木が産まれたきっかけを説明してくれたYさんも「短材がでるんですが使い切って活かしたいという社員の想いがこの製品を作りました」と言っていました。芯がある感じ。

cosine(コサイン)の家具も「一生モノの○○」になるようなもの。これからも折に触れて立ち寄って出会いを楽しみたいと思います。