旭川デザインウィーク2015で訪問したカンディハウス。デザインウィークに合わせて、展示フロア(ショールーム)を一新したそうです。
カンディハウス 旭川本社のショールーム

カンディハウスとは?

カンディハウスは北海道旭川市に本社がある家具メーカーです。株式会社インテリアデザインとして1968年に創業。現在は、大阪・本町や東京・西新宿など国内に10店舗以上のショップがあり、旭川では圧倒的規模の家具メーカーです。

中小機構:機構について「自社の強み全社員で共有 【カンディハウス(北海道旭川市)】」

”圧倒的規模”というのはですね、旭川家具のメーカーは小規模や個人規模が多いのに対し、カンディハウスは売上30億以上、従業員が250人以上。圧倒的ですよね。「旭川家具はほとんどカンディハウスが作っている」と表現した方がいらしたのですが、旭川市内の公共施設で「さすが旭川、素敵な椅子を使っているなあ」と思ったらカンディハウス!ということが多いので、感覚としては納得しました。

ちなみに、「CONDE HOUSE」と綴ってカンディハウス。コンデハウスと読んでいました。はい。「CONDE」は1万ドル(1ドル300円時代)で作ってもらった言葉だそうです(参照:OKUNO JOURNAL)。
カンディハウス のロゴ
【引用元】カンディハウスのパンフレット 表紙

北海道原産の木材が安く輸出され、欧州産の高級家具として輸入されていた

手元に資料を残し忘れましたが、2014年4月16日付けの北海道新聞に掲載されたカンディハウスの方のインタビュー記事が印象に残っています。

デザインの勉強に欧州に行ったときに、北海道原産の木材(道内では固くて加工向けではないとして燃料にされていた)が欧州に安く買われ、欧州はその木材から高級家具を造り、日本はその高級家具を輸入していたことを知り、ショックを受けたと書かれていたと思います。

北海道原産の木材が安く輸出され、欧州産の高級家具として輸入されていた。悔しい話ですよね。ただ、そういう原点が今も芯にあってモノづくりされていることがすごいなと思いました。

ショールームは夢の空間

さて、ショールームです。昨年9月頃に行ったのですが、雰囲気が変わっていました。リニューアルとのこと。お客様の導線を一から見直し、中央の通路部分を強調する形にしたとか。

家具は以前もコーディネートされて展示されていたはずですが、今のほうが、各空間が独立していて家具を使うシーンがよりリアルに頭に入ってくる気がしました。

カンディハウス
「カンディハウス、やっぱりカッコイイっすね」と知らないスーツの男性が同僚に話しているのが聞こえました。ええ、かっこいいです。かっこよすぎて私は緊張しました。

札幌100マイル編集長・オサナイミカのつぶやき「家具のマチ・旭川を巡る~ASAHIKAWA DESIGN WEEK」

カンディハウス の
角にレイアウトされていたこの空間。振り向いて目に入ったときには固唾をのみました。ええ、さらに緊張です。さすがに自分が使うイメージを持てない(笑。

カンディハウス の
友人がライトが素敵☆と撮影していたゾーン。椅子の背もたれ部分に、どこか懐かしさを感じます。林のように木のパーツが立ち並んでいるから?それにしても大きな机!!私に必要なのは椅子2脚とテーブルセット^^

ショールームの階には少しお話しできるスペースがあります。以前より開放感があって入りやすくなった気がします(写真を撮り忘れました)。カウンターに使われている椅子が、スタンディングディスクにピッタリではないかと前回の訪問時に気になりましたが、今回も気になりました。

カンディハウスの家具はどの家具も簡単に買える価格ではありませんが、日々のいろいろを夢のために我慢すれば手が届く家具もありました。親はよく「一生モノの○○」を買いなさいと言っていて、そういう家具がある暮らしを真剣に考えてみたいと思う・・・年齢になっています。

せっかくの旭川生活。(一生モノの家具との)出会いがあるまで、何度でも通ってみたい場所でした。