自家焙煎珈琲店「まんそう」の炭焼風コーヒー

先日、焙煎の違い(+もちろん配合も調整)だけで濃い薄いを入れ分けるこだわりのコーヒー専門店「まんそう」に連れて行ってもらいました。そしてちょっと興奮のコーヒー体験をしました。コーヒーって、すごい面白いんですね。

まんそうさんのコーヒーを飲むまでは、コーヒーのことを胃が荒れても飲みたくなるものだと思っていましたが、本当はそうじゃなくて、胃も喜ぶコーヒーが美味しいんだってわかりました。

焙煎(+配合)でコーヒーの味を作り分けるこだわりの専門店

[追記]「焙煎だけ」という表現を、湯の量を変えずという意味で使っていましたが、豆の配合をしていないように受け取れるので、誤解を避けるため表現を焙煎(+配合)とあらためました。よろしくお願いします~^^

自家焙煎珈琲店「まんそう」

お邪魔したのは、大阪・桃谷にある「まんそう」という自家焙煎コーヒー店。コーヒーは胃が荒れるものだから、控え目にしないとと思っていた私。コーヒーが大好きで毎日欠かさず飲むという友達と違って、コーヒーの知識もなかったんですが、いまではちょっとぐらい語れるかも~^^

それぐらい、たくさんのコーヒー話に花が咲きました。美味しいコーヒーって、人を饒舌にさせるんですねー♪

豆もコーヒーも酸化したらだめ!胃が荒れる理由

自家焙煎珈琲店「まんそう」のサイフォン

私は最初に、「コーヒーを飲むと胃が荒れるからちょっと苦手なんです」と店長に正直に相談しました。すると「ほな、とにかく自分が好きなコーヒーのな濃さを言うてみ~」とおっしゃいました(コーヒーで一番大事なことは好みの濃さなんだそうです)。

私は緊張しながらも「濃いコーヒーが好きです」と素直にリクエスト。

「炭焼風」と書かれた缶から取り出した豆とポコポコポコと音を立てるサイフォン。

手際よく用意してくださったコーヒーは、一番濃い焙煎豆らしい濃く深い色でした。胃は大丈夫かなぁとますます緊張しました^^;

自家焙煎珈琲店「まんそう」の炭焼風コーヒー

だけど実際に飲んでみたら、あれれ?なんだろ??というハテナで頭の中がいっぱいになりました。

何がハテナだったかというと口の中。コーヒーを飲んだら口の中に苦いのとか酸っぱいのが残るものだと思っていました。だけどまんそうさんで出されたコーヒーは口の中にすっぱさや苦味が残らず、鼻腔に香だけが残るんです。はにゃ?なんで??

「不思議なコーヒーって感じです・・・」と首をかしげている私に店長が教えてくれたのは、豆やコーヒーの酸化の話。

例えばコーヒーは淹れてから30分位で酸化してしまうそうです。もちろん豆も酸化していきますから、豆と飲み方によっては「豆の酸化×コーヒーの酸化」で胃に負担がかかるコーヒーになるわけです。

そういえば、昔コーヒーで胃が荒れたときの豆はディスカウントスーパーでいかにも売れ残りって感じのセール品でしたし、コーヒーは朝コーヒーメーカーで作ったものをレンジで温めながら1日中飲んでいました。まさに「豆の酸化×コーヒーの酸化」ですね。私は酸化した、コーヒーを飲んでいたから胃が荒れてしまっていたんだ・・・。

まんそうさんで飲んだコーヒーは当然、淹れたて(ホンマにおかわりしてしまうんです)。豆は、実店舗・通販共通で使用・販売しているから、どんどん回転して古くなっている暇がなく新しい。

2,3杯も飲んだのに胃がまったく荒れなかったのは、酸化していない豆とコーヒーだったからなんですね。これは体で実感したことです。

濃淡四種類の違いが私でもわかった!:デジタル焙煎の力

まんそうさんでは「ライト」「ミディアム」「シティー」「炭焼風」の4種類の豆を見せてもらいました。そしてウンチクより体験ということで、4杯とも淹れていただきました。

こういうシチュエーションは、はっきり言って緊張です^^;コーヒーの味、違いなんて私にはわからへん・・・、と思ってましたから。

自家焙煎珈琲店「まんそう」の4種類のコーヒー

最初に入れてくださった2杯は私の「炭焼風」(一番濃い)と、薄目が好きな友達の「ミディアム」。炭焼風ははっきりいって濃いんですが、そのあとにミディアムを飲ませてもらって衝撃。水みたい・・・。

店長は「あんたは濃いんが好きやからそう感じるんや。珈琲はそうやって選べばええねん。」と笑ってました。薄めのコーヒが好みの友達はミディアムががベストの濃さなんですって。

中間の濃さ「シティー」は濃いんだけどちょっと甘い。逆に一番薄いライトを飲むとなんていうか・・・友達曰く「豆豆しい味」がしました。私でもはっきり飲み分けられた珈琲の濃さ。人の好みにピタッとくるコーヒーの柔軟性って面白いです☆

[追記]この4種類、通販では「こだわり」カテゴリーの中で販売されています♪大多数のお客さんが「大量焙煎」を選ぶそうなのですが、この記事を読んでこの4種類のどれかを飲んでみたい!と思った場合は「こだわり」をチェックしてみてください。ちなみに店長のお勧めは「こだわり>シティブレンド」です^^

味の違いは豆の量ではなく、焙煎の違い(+配合)

この4種類、違いは焙煎の違い(+配合)です。店長は豆の量もお湯の量も毎回量っていたので、これはホント。焙煎の加減だけでコーヒーの味を変えていることがこの店のコーヒーが美味しい理由です。

私は薄いコーヒーが飲みたい日は豆を少なく(お湯を多く)してましたが、豆に含ませるお湯の量ってベストがあるわけで、それを薄いのが飲みたいからたくさんのお湯を注いじゃえとやれば、ベストな味にはならないですよね。なるほどー!(ここ、難しくてさっきようやく理解できました(笑)

美味しいコーヒーを支えるデジタル焙煎機

焙煎の違い(+配合)で濃いコーヒー薄いコーヒーを作り分けられるのは、デジタル焙煎機を使っているからなんだそうです。

焼き加減の差が細かすぎて、人がやると(たとえ職人さんであっても)バラつきができるそうです。そうすると豆や湯の量で濃い薄いを調節しないといけなくなります。

それに対して、デジタル焙煎機は細かな焼き分けができるし、何回でも同じ加減に焼き上げられる。だから、豆・湯の量を変えずに濃いコーヒーと薄いコーヒーが作り分けられて、しかも味が安定するんだそうです。

そこまでする?まんそうのアフターフォロー

まんそうさんの店長は、本当に美味しいコーヒーにこだわる人。入れ方が不適切なのに、豆がマズイと誤解するお客さんがいないようにしたいと、入れ方に関するアフターフォローを始められました。

コーヒーはお湯の温度や注ぎ方で味がまったく違ってきます。そして、残念なことにコーヒー豆の通販では店長を送ることはできません(笑。

そこで購入者限定で入れ方をサポート。メールやお電話で、相談にのってくださるそうなんです。すごいこだわり。

▼オンラインショップ”整っております”(笑。
自家焙煎珈琲 まんそう